Ultra HD Blu-ray を観る2024/12/20 20:57

4K映像が観たい。具体的には Ultra HD Blu-ray が観たい。というわけで、4Kを映せるPCモニタを購入しました。何故、Ultra HD Blu-ray を観るのにPCモニタなのかというと、現在販売されている4K対応テレビは43V形以上です。価格的には買えないわけではありませんが、自分用として置くには大き過ぎます。なので、PCモニタということになります。今、自室でテレビを観るのもBDレコーダー+24インチPCモニタで、テレビは使っていません。PCモニタで4Kとなると、27インチが最小です。というわけで、27インチで、4Kで、スピーカーが付いている物を幾つか見つけていたのですが、その中の一つが Amazon で7,000円引きクーポンが使えたので、買ってしまいました。MSI の PRO MP273U です。Amazon での価格が39,800円で、それに7,000円引きクーポン適用で、32,800円でした。値段なりの品物でしょうけど、これくらいならお試し環境になるとしても良いかなと。Ultra HD Blu-ray を観るには、再生機も必要なので、一番安かった Panasonic の DP-UB45-K も購入。27インチモニタで4K映像を観る価値は無いという意見も目にしますが、その辺も含めて試しみようということで。

Amazonで一緒に注文したのですが、翌日にプレイヤーが届き、

DP-UB45-K梱包


その翌日にモニタが届きました。

PRO MP273U梱包

というわけで、接続。

接続した

4Kのために買ったので、4Kを観ないと話になりません。というわけで、宇宙戦艦ヤマト 劇場版とさらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たちを購入。

劇場版ヤマト4K 2点

新しい作品の方が綺麗さを実感できるのでは?とも思いますが、私のアニメ趣味の原点なので。最も、当時は中学生で、どちらもオリジナルを劇場では観ておらず、1作目は2作目公開前のTV放送、2作目は1979年のヤマトフェスティバルが初見でした。セルメディアでは、劇場版のLD-BOX、2199と並行して発売されたBDを購入して観ています。LD-BOXは今となっては結構貴重なようですが、観る環境は維持できていません。

再生ですが、観ること自体は特記事項がありません。プレイヤーにディスクを入れれば、自動再生でメディアのメニューが表示され、再生する項目を選ぶだけです。
観ました、綺麗です。機器が新しいし、27吋だし。でも、4Kの恩恵はよく分かりません。4K画面は3,840×2,160ピクセルで27吋は対角線の長さですから、√(3,480^2+2,160^2)≒4,096 が対角線のピクセル数で、4,096/27≒152ppi(dpi) となります。市場で見かける4Kテレビの最小は43V型のようなので、これで計算すると 4,096/43≒95ppi ですから、それの1.5倍以上になるので、過剰ではあるでしょう。実際、2Kと見比べてもよく分からないというのが正直な感想です。ただ、人間が画面を見る場合は画面のサイズに応じて視聴距離が変わるので、画面サイズより、見ている画角に対するピクセル数で考えるべきではないかと思うのですが。

ともあれ、4K視聴環境が出来たので、購入するメディアは Ultra HD Blu-ray も考慮に入れようと思います。が、11月に出たシン・仮面ライダーの4K同梱版はフィギュア(ソフビ人形?)等やたらと特典が付いており、高くて嵩張るので、見送りました。12月に出る機動戦士ガンダム SEED FREEDOM は4K版には特装版がないので、2K BDを予約しており、別途4K版を買おうとはまでは思いません。まぁ、その内色々と買うことにはなるでしょうけど。

それぞれの製品については

・PRO MP273U
上述のように4Kディスプレイとしては安めに入手できましたが、クーポンが無い値段だと比べられる製品があると思います。私はスピーカー付きの製品を選んだので、スピーカーが不要なら他の製品の方が良いかもしれません。スピーカーは3W+3Wで音質を求めるようなものではありません。PCで使用する時に、とりあえず音が出ればいいというくらいでしょうか。ヘッドフォンジャックがあるので、それなりのヘッドフォンを使えば本体スピーカーよりは良いでしょうが、ヘッドフォンアンプとしても性能を求めるものではないでしょう。
HDR対応となっていますが、どんな仕様なのかはメーカーサイトの製品紹介や取扱説明書には書かれていません。テレビのHDR10相当でしょうか。テレビの HDR は HDR10+ や Dolby Vision 等の上位規格がありますから、最低限のHDR対応というところでしょう。テレビでなく、PCディスプレイとしは、Displya HDR がありますが、こちらも関係なさそうです。
液晶パネルは IPS で、視野角に不満は感じません。アンチグレアなので、AVモニタよりはPCモニタ向きでしょう。
電源は外付けACアダプタです。
入力端子は Dsiplay Port×1, HDMI×2 です。今時のノートPCと接続する USB-C ディスプレイ機能はありません。
設置としての調整機能は角度を垂直状態から前に5°、後ろに20°調整できるだけで、高さ調節はできません。VESA規格には対応しているようなので、調整が必要な方はそちらでしょうか。
OSDメニューは色々とあるようですが、操作性は良くありません。操作用のボタンは右下面についていて、ボタンを見て操作することはできません。前面にボタンのアイコンがあるので、位置は判らなくもないのですが、手探りなので分かり難く、入力切替だけでも慣れを要します。リモコンが欲しいところです。
まぁ、全般としてはスピーカー付きの4Kモニタとしては最低限というところです。

・DP-UB45-K
これを選んだのはAmazonで売ってる国内メーカー品で安いのというところです。といっても、比較対象は SONY の UBP-X700 しかなかったですが。UBP-X800M2 だと、かなり高くなるので。
私はデジタルデータ映像をデジタル信号で送信するのに本体の性能がどう影響するのかが判らないので、性能という点は気にしません。(2Kのアップコンバートは本体の性能ではあるかも) 円盤の再生以外ではUSBメモリ内の映像を再生できるようです。試してませんが。ネットワークに接続出来ますが、これはファームウエアの更新や著作権保護対応のためで、SONY 製品にある Netflix や Prime Video 等のネット配信ビデオを再生する機能はありません。それらの機能を求めるなら SONY 製を選びましょう。まぁ、ネット配信ビデオを見る方法はいくらでもあるので、あえてBD プレイヤーで見る必要も無いと思いますが。
出力はHDMI×2と同軸デジタル音声出力。といっても、HDMIの2個目は音声のみで、AVアンプのパススルー機能を使わずにテレビ(モニタ)を接続することができます。
しかし、Ultra HD Blu-ray 再生専用機の選択肢が少ないのは、買う人が少ないってことでしょうかね。4K映像は配信で見るのが主流でしょうか。

4K環境の話はここまでで、以下は余談


・イスカンダル到着前の沖田艦長の言葉
4K版宇宙戦艦ヤマトのスターシア死亡編を観て、気になることがありました。ガミラス星での決戦を終え、イスカンダルに向かう時に沖田艦長が全乗組員に謝辞を伝える場面で、最後の言葉が「本当にご苦労だった」なのです。私は「ありがとう、以上だ」と記憶していたので、観ることが出来るメディアで確認しました。「宇宙戦艦ヤマトTV BD-BOX豪華版(TV版)」「2013年発売Blu-ray (旧BD)」「4K版」で確認しました。

TV版 「ありがとう、以上だ」
旧BD死亡編 「ありがとう、以上だ」
旧BD生存編 「本当にご苦労だった」
4K死亡編 「本当にご苦労だった」
4K生存編 「本当にご苦労だった」

となっています。TV版の台詞が私の記憶です。旧BDの死亡編と4Kの死亡編では台詞が異なります。TV版以降で台詞録りが行われたのは最初の劇場版(死亡編)の時でしょう。このシーンの映像はTV版のものですが、死亡編の新作パートであるイスカンダルのシーンに繋がるところなので、劇場版作成時にこのシーンも台詞録りが行われたのでしょう。4K版は劇場版公開時の状態の再現を謳っているので、4K版の台詞が劇場版公開時のものでしょうか。4K版はそれまでのメディア化以降に見つかった劇場版公開直前の日付のネガフィルムからリマスターされているとのこと。逆に言うとそれ以前のメディア化はオリジナルネガから取っていないということになります。LDボックスではイスカンダルのシーンは上映用のポジフィルムから取ったと書かれていたように思います。(TV版の35mmフィルムに対して、劇場版の新作パートは16mmフィルムで撮影されたので、元々の画質自体がTV版に劣るのですが) なので、旧BDで見られるこのシーンは画像が良好なTV版から取って編集されたのでしょうか。
生存編はどうなるのかというと、劇場版を基にイスカンダルのシーン(沖田艦長の台詞より後)を差し替えたので、放送時のオリジナルでも沖田艦長の台詞は劇場版公開時と同じになっている。(劇場公開の翌年なので、素材も良い物が使えたのでしょう) TV放送されたので、ビデオとして良好な映像(マスター?)が保存されていて、メディア化時に編集をせずに済んだというところでしょうか。